病気についてのQ&A


ここでは、ホームページを通して受けた症例をピックアップして簡単に説明しています。順次更新を予定しております。


猫の慢性的な便秘について・・・巨大結腸症

 消化管の特に大腸の運動性の低下に伴い発現します。しつこい便秘が続き、食欲不振、嘔吐などが起こり、来院するケースが多く通常は内科的治療を施しますが、なかなか安定した状態を保つのが難しい疾患です。
原因は大腸の筋組織への神経支配が何らかの原因により麻痺してしまい、腸の運動性が低下してしまうことによります。事故により骨盤骨折を起こし治療がなされずに経過したケースでも骨盤腔の狭小化により同様の事が起こります。
腸の運動性の低下により、便が停滞すればするほど水分の再吸収により硬い宿便となり内科療法への反応が悪くなります。治療は定期的な浣腸処置、下剤、便の軟化剤、下部消化管の運動亢進剤、などを併用します。もし上記治療に対する反応が悪い場合などは、運動能力の無い結腸部分の摘出術(結腸亜全摘出術)を行うことにより生活の質を大幅に改善することが出来ます。


オスの停留精巣について

 犬にも猫にも起こりますが、より純血種に多くみられます。通常生後4〜5週齢までには両方の睾丸が陰嚢内(正常な位置)に下降しますが。それ以降腹腔や鼠径部などに停留しているものをいいます。両側または片側の場合があり片側の場合は通常繁殖能力は有します。精子は熱に弱く体温より低い環境を保つために体外に下降しますが、腹腔内のものは異常環境に置かれるために後に腫瘍化する可能性が高くなります。そのため高齢になる前に手術により摘出する事をお勧めします。


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